原発建設予定地の取材 忘備録① Anglesey North Wales
海岸線は綺麗な景色が広がっている。高速からウェールズ地方のアングレシー島(Anglesey)(リバプールからほど近い)に入ると、ウェールズ語と英語の両併記の看板になる。
天気はこの2日間あまり良くない。ごくたまに雲の切れ間から太陽と青空が見えるのはイギリス的な風景だ。
今回、滞在した漁村Cemaes(クマエス)は日立の原発立地予定ちにほど近い漁村で小さなホテルが数件(この小さな村には多いのではないか)あり、郵便局兼雑貨屋(食品も買える)や薬屋兼家電・おもちゃ屋、床屋などがある。村はお年寄りと観光客らしき人がちらほらいる。
車を走らせて少しだけ村のはずれに行くと、朽ちた家が点々と見えた。
海岸の駐車場で出会った老人は島民のほとんどが誘致に賛成している(本人は反対の様子)。息子は島を出てロンドンで暮らしていると言う。
発電所の反対側には鳥の繁殖地があるCemlynがある。Morwennol Gyffredin(Common tern/アジサシ)の繁殖地があり、観測員が繁殖の様子を記録していた。現在の発電所があることで、鳥の繁殖の妨げになっていると話してくれた。
新たな原発ができるとこの自然や鳥の生息も危ぶまれる。風力発電はあるが村は過疎になり、住民の多くは誘致に賛成している。